こんにちは
関原デンタルオフィスです。
歯の白さは見た目の印象にも大きく関わりますが、実際の歯は黄みがかった自然な色をしており、年齢とともに少しずつ変化していきます。
こうした歯の色の変化には、食事や喫煙などによって起こる“着色”と、歯の内部構造に関わる“変色”という2つの原因が関係しています。どちらも見た目に影響を与える一方で、それぞれ対処法が異なるため、原因を正しく知ることが大切です。
今回は、歯の色が変わる仕組みや原因、そして治療やケアの方法についてご紹介いたします。
歯の色はどうして変わる?その仕組みとは
「歯の色」と聞くと白くきれいなイメージがあるかもしれませんが、実際の歯はほんのり黄色みを帯びた色が自然です。色合いは、外側のエナメル質と内側の象牙質のバランスで決まります。エナメル質が薄かったり、象牙質が濃いと黄みが強く見えることもあります。また、加齢によりエナメル質がすり減ると象牙質が透けて、黄ばんで見えやすくなります。
加齢による変化のほかにも、歯の色は「着色(色素沈着による表面の汚れ)」と「変色(歯の内部からの変化)」という2つの要因によっても変わることがあります。まずは、その違いについて知っておくことが大切です。
着色の原因とは?日常の飲食や薬が関係していることも
歯の着色とは、歯の表面に色素が沈着して起こる変化です。見た目に黄ばみや茶色みがある場合、多くはこの「着色」が原因です。
主な原因には以下のようなものがあります。
・色の濃い飲食物
コーヒー、紅茶、カレーなどに含まれる色素(ステイン)が、歯の表面に付着しやすくなります。
・タバコのヤニ汚れ
タールやニコチンが沈着し、茶色っぽい汚れの原因になります。
・ヨード系うがい薬
ポビドンヨードなどを継続的に使うと、薬剤の色素が歯に残ることがあります。
・歯みがき不足(プラークの残留)
磨き残しがあると、そこに色素が付きやすくなります。こうした着色は、歯科医院でのクリーニング(エアフローなど)で落とせることが多く、定期的なケアで清潔な状態を保てます。
変色の原因とは?歯の内側で起こるさまざまな変化
歯の変色とは、歯の内部にある構造や状態の変化によって色が変わることを指します。
主な原因には、次のようなものがあります。
・加齢による変化
エナメル質がすり減ることで象牙質の色が透け、全体的に黄ばんで見えるようになります。
・虫歯や神経のダメージ
初期虫歯は白く濁り、進行すると黄色や黒っぽく変色します。神経が死んだ歯や根の治療後の歯も、黒ずむことがあります。
・歯の形成異常・薬剤の影響
エナメル質形成不全、金属の詰め物からのイオン溶出、テトラサイクリン系抗菌薬の影響などが挙げられます。
・詰め物と歯の境目の変化
経年によって境目が変色することがあります。
こうした変色は歯の内部に起因するため、表面を磨いても元の色には戻りません。見た目を改善するには、必要に応じてホワイトニングや補綴(被せ物)などの治療が必要になることがあります。
まとめ
歯の色は、加齢や生活習慣、歯の内側の状態など、複数の要因によって変化します。外側の汚れによる着色だけでなく、内側からの変色が起きている場合もあり、それぞれ原因や対応が異なります。
当院では、見た目の変化の背景を丁寧に診査したうえで、クリーニング・ホワイトニング・補綴治療など、適切な方法をご提案しています。
「歯の色が気になる」「以前より黄ばんできた気がする」など、気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。