こんにちは。関原デンタルオフィスの輿です。
⻭を失ってから補う⽅法として、「⼊れ⻭」・「ブリッジ」・「インプラント」があります。
そこで今回、天然⻭と同様に噛める「インプラント」に関して、実際の症例を含めてお伝えします。
1.【インプラントとは?】
インプラント治療とは、 う蝕、⻭周病、外傷、腫瘍、先天性⽋如などによって喪われた⻭、顎⾻または顎顔⾯の⽋損に対して、本来あった⻭やその他の組織の代わりとして、⼈⼯⻭根を顎⾻や顔⾯の⾻に埋⼊し、顎顔⾯⼝腔領域の構造的、機能的ならびに審美的回復を図る治療法である。 天然⻭と同様に噛む⼒があり、隣の⻭を削る必要がないので、⼀番おすすめとされている。
2.【インプラントのメリット】
① ⾃分の⻭のように噛みやすい
② 周囲の健康な⻭を削らなくて良い
③ ⾒た⽬が⾃然
④ あごの⾻が痩せにくい
3.【インプラントのデメリット】
① 外科⼿術が必要
② 治療期間が数ヶ⽉かかることが多い
③ 保険適⽤外となる場合が多い
④ 治療後も定期的なメンテナンスが必要
4.【当院の費⽤】
インプラン体埋⼊時 税込 220,000 円
(ガイド代 税込 55,000 円)
上部構造セット時 税込 220,000 円
5.【実際のインプラント埋⼊⼿術の流れ】
●1回⽬ ⼀次オペ時(インプラント埋⼊時)
⿇酔後、メスを⽤いて⻭茎を開いて顎の⾻を露出させる。
インプラント専⽤のマウスピースを装着することで、インプラント体(⼈⼯⻭根)が正しい位置・⽅向と深さに⼊れることができる。埋⼊後は、カバースクリューを装着する。
縫合前に⼿術部の全体を⽣理⾷塩⽔で洗浄し、切削⽚が残存していないことを確認する。
切開した⻭茎をしっかり縫合し、感染予防する。
縫合後は、 レントゲンを撮り予想した正しい位置・⽅向と深さに埋⼊できたかを確認する。
術後は、含嗽剤で創部を清潔にさせ、消炎鎮痛剤と抗菌薬を服⽤する。
●2 回⽬ 1週間後の抜⽷および消毒
抜⽷後、創部をオキシドールで消毒する。
●3 回⽬ 3ヶ⽉後の⼆次オペ時
⿇酔後、 電気メスで⻭茎を切開し、⻭⾁の⽴ち上がりを回復させるためにインプラント体に装着していたカバースクリューを外し、ヒーリングアバットメントの装着に切り替える。レントゲン上でも確認する。
●4 回⽬ 3.5 ヶ⽉後 ISQ 測定および上部構造の印象採得
ヒーリングアバットメントを取り外し、⼈⼯⻭と⻭⾁が調和した美しい形態を作ることが出来る。精度の⾼いシリコンを⽤いて、オープントレー法で上部構造の印象を取る。
その際、インプラント体と⾻がどの程度、客観的に固定されているか数値化(ISQ 値)した検査を⾏う。ISQ 値の数値範囲は 1〜100で評価され、数値として 70 以上がインプラントの安定性が⾼いと⽰される。
●5 回⽬ 4 ヶ⽉後に上部構造セット
インプラント体に、スクリューで上部構造を固定する。 レントゲン上でも上部構造が問題なく装着されているか確認する。上部構造セット後は、 3ヶ⽉に1度メンテナンスに来て頂き、インプラントまたその周囲組織に問題がないかを確認する。
→6.【インプラント後のメンテナンスについて】
インプラントは⾍⻭にはならないが、 「インプラント周囲炎」 という⻭周病に似た炎症性疾患が発症するリスクがある。インプラント周囲炎とはインプラント周囲の⻭⾁や⾻に細菌が感染し、炎症や⾻吸収が進むことでインプラントの寿命を縮めてしまうトラブルである。 早期段階であれば治療により改善が期待できるが、 重度になるとインプラント撤去が必要になることもある。定期的なメンテナンスと正しい⼝腔ケアが予防に重要である。
① プラークコントロール
⼝腔の衛⽣状況とインプラント周囲粘膜炎およびインプラント周囲炎の発症ならびに進⾏との間には密接な関係が指摘されている。
② インプラント周囲粘膜の炎症の状態
プラークコントロールが不良で、プラークがインプラント周囲溝部に付着するとインプラント周囲炎を起こすことがある。
③ プロービング検査
インプラントと周囲粘膜との付着は脆弱であるため、プロービングを⾏う際は軽圧(0.25N またはそれ以下)で慎重に⾏う必要がある。プロービング時には、インプラント周囲粘膜の封鎖圧を触知できるとともに炎症の指標として排膿や BOP として確認できる。
④ インプラント体の動揺
経過観察時には、インプラント体および上部構造の動揺の有無を確認する。インプラント体が動揺していれば、オッセオインテグレーションが喪失している。
⑤ エックス線検査
インプラント周囲の辺縁⾻の状態を把握し、辺縁⾻レベルを継続的にモニタリングし、年間の⾻吸収量を確認する。
⑥ 細菌検査
⻭周病のハイリスク患者では、インプラント周囲溝の滲出液あるいは全唾液を⽤いて⻭周病原細菌の検査を⾏うことがある。
⑦ 咬合関係の確認
ブラキシズムや咬合関係の変化の起因する咬合性外傷により⾻の吸収が起こる。 咬合関係の不調和や荷重負担の有無を確認し、適切な咬合関係に調整する。
⑧ 視診・触診・プローブなどを⽤いて⻭周ポケットの深さを測定する。
⻭周ポケットが深くなっているとインプラント周囲炎になる可能性も⾼まるため、⻭周ポケットのチェックは重要である。 インプラントセット時は、 3 ヶ⽉後にメンテナンスに来て頂き、インプラントおよび周囲組織に問題がないかを確認する。 また、 ⼀年ごとにレントゲンを撮り⾻吸収していないかを確認する。
7.【まとめ】
インプラントは隣の⻭を削らず審美的、機能的な回復が有⼒な治療法です。ただし、 ⻑期的に使⽤して頂くためにセルフケアおよび当院でのメンテナンスが⾮常に⼤事となります。
天然⻭と同等に噛めるようになりたい⽅は、お気軽にご相談して下さい。
日付: 2026年11月5日 カテゴリ:お知らせ, スタッフブログ


























